WISC-Ⅳ知能検査(ウィスク フォー)とは

ウェクスラー式知能検査は世界的に使われている知能検査であり、1938年発表のウェクスラー・ベルビュー知能検査がその始まりです。
WISC-Ⅳは5歳0ヶ月〜16歳11ヶ月、より低年齢の2歳6ヶ月〜7歳3ヶ月の方はWPPSI-Ⅲ、16歳0ヶ月〜90歳11ヶ月の方はWAIS-Ⅳに対応しています。

検査の特徴

特徴としては総合的知能だけでなく、領域別の能力を算出することで、その方の中での得意なところと不得意なところを知ることができるという点が挙げられます。
そのため、お子さまがどのような支援を必要としているのか、また、どのようなことを強みとして活用していけるのかを検討するときに参考になります。

構成

日本版WISC-Ⅳは15の下位検査で構成されており、このうち10の主な下位検査の結果を用いて全検査IQと4つの指標得点(言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度)が算出されます。
全検査IQと各指標得点は100を平均値として正規分布し、評価の記述分類が示されています。
また、パーセンタイル順位(同じ年齢の人が100人いる集団として、何番目に位置するかを示す)も算出されるため解釈の参考になります。

検査方法・時間など

所要時間は60〜90分です。
個別検査のため、お子さまと検査者の対面式で実施し、問題の正誤だけでなく、表情や情緒的変化、検査者との関わり方、姿勢、集中力の維持、筆記具の扱い方など総合的に見ていきます。
知能は短期間で大きく変化するものではなく、ある程度一定の傾向を示すものであることから、検査の間隔は2〜3年を空けるけることが望ましいとされています。
短期間に複数回受けることは問題を記憶してしまい、本来の検査目的を果たせないという理由もあります。

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